北広島市図書館を訪ねて

活発な図書館活動

北広島市は人口約6万人の札幌市のベッドタウンで、北広島市図書館は、
1998年に文化センターとの複合施設として建設された。駅前の図書館としても有名で、活発な図書館活動をしていることでも知られているので訪問させてもらった。
北広島駅は高架にある駅で駅からの階段を降りて道路を渡り、彫刻のある広場を越えると図書館と文化センター入り口で、向かって右側が図書館である。図書館は一般開架5万冊、児童図書3万冊で、読書室、児童コーナーのほか、AVコーナー、AVサロン、調査室、ボランティア室などがある。
 蔵書数は約25万冊、5箇所の分室、分館と1台のブックモービルがある。開館時間は10時から18時まで、火、水、木曜日は20時まで。 山内平一郎館長を紹介してもらい、佐久間主事に案内していただいた。

ボランティアの活動

ボランティアを中心にした図書館活動がさかんで、ボランティアグループが「図書館フィールドネット」として交流しながら活動している。「歩む会」でやっている、読書祭りや、本の交換会もあり、図書館が積極的にバックアップしている。
ボランティア活動を紹介すると、「古本ばくりっこ200X」図書館ブックモービル用車庫で5日間行われる。昨年で16回目、本を持ってくると「ばくりっこ券」がもらえて、交換できる。交換用に保管している本は当初3千冊だったが、現在は2万冊で図書館閉架書庫に保管している。(写真)
読書まつりも行っている。「図書館動物園」などテーマを決めて、3日間、読み聞かせや講演会、人形劇、本の展示を行っている。読み聞かせは、子供の読み手を育てており、小学校高学年に大人のサークルが読み聞かせ講習をしている。洋書絵本を和訳するサークル「スワンの会」もあり、書店と提携したり、英語の読み聞かせ活動も行っている。本の修繕を行う「古本おたっしゃ倶楽部」が本のお医者さんとして活動している。F.V(フロアボランティア)は図書館の案内やボランティアグループや図書館が行うイベントなど幅広い手伝をしている。そのほか、読み聞かせ、朗読、点訳、人形劇、布おもちゃ絵本など、10のサークルがあり、約150人が活動している。
学校との連携
図書館と学校との連携による活動も注目すべきだ。教育委員会に学校図書センターが設置され、学校図書はこのセンターで、データーベースが作られ、センターに置かれたネットワークシステムと端末で運用されている。北広島図書館の児童・生徒向けの図書をセンターに移管し、共有図書としても自校の蔵書とすることもできる。図書館の本を箱に入れて学校の各教室に配本してあり1ヶ月ごとに教室を移動する。
また、北広島市では、図書館と小中学校を専用回線でつないだ「図書館総合ネットワーク」があり学校で図書を予約すると注文して本が届けられる。学校間格差の解消と学校図書館担当教員の負担減が期待される。 
インターネット等の活用
北広島市図書館ではインターネットを通じたWEBサービスも充実していて、蔵書の検索、本の予約、リクエストのほかに、登録の際にパソコンか携帯電話のメールアドレスを登録しておくと、予約した本の取り置き、返却遅れ本の督促をメールで知らせている。インターネットを通じてリファレンスも行われている。昨年から始められたサービスで、ホームページから本に関する質問や相談を受けることができる。特定のテーマの出版情報、雑誌記事タイトルを登録した人に、Eメールで配信するサービスを行っており、このサービスは全国どこからでも申し込みができる。詳細はwww.educ.city.kitahiroshima.hokkaido.jp

その他、借りた本を消毒できる本の殺菌箱、北海道新聞社の縮刷版閲覧コーナーなど興味深いものも多かった。
坂本龍三 図書館文庫

閉架書庫の一角に故坂本龍三氏の蔵書を保管する「図書館文庫」があった。坂本龍三氏は函館で育ち、北海道教育大学函館校の卒業で、「岡田健蔵伝」の著書があり、北海道武蔵女子短期大学教授のときに、北広島市図書館の計画に参画、初代館長に就任した。

北広島市図書館は函館の図書館でも生かしたい活動や、システムに触れることができた意義深い訪問であった。

函館の図書館と歩む会